福山市西町の草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)にて、史跡二子塚古墳講演会『調べる!語る!!双龍環頭柄頭』が開催されます。
二子塚古墳は2009年に国史跡に指定された墳丘長68mの前方後円墳です。
特徴は前方部・後円部のそれぞれに横穴式石室が設けられていることで、このような古墳は珍しいのだそう。
2002年から2005年にかけて発掘調査され、石棺の他土師器・須恵器・武具・馬具などの遺物が数多く出土、その中でも『双龍環頭柄頭(そうりゅうかんとうつかがしら)』は金銅製で鍍金(金メッキ)がほどこされており、向かい合う双龍がそれぞれ玉をくわえるデザインは国内唯一といわれています。
そんな双龍環頭柄頭についての研究成果を聞くことができるのが、今回の講演会『調べる!語る!!双龍環頭柄頭』となっています。
料金は無料。
先着100名限定での開催です。
環頭柄頭は装飾大刀の柄に付ける環状の飾りで、環の中に龍や鳳をデザインしたものです。
史跡二子塚古墳から出土した「双龍環頭柄頭」は、単龍・単鳳の柄頭が多く出土している吉備地方沿岸部で、唯一双龍であることが注目されました。
環頭柄頭の原材料である、銅の化学的分析を行なっている澤田先生と装飾大刀の研究者である大谷先生に二子塚古墳出土双龍環頭柄頭について、研究成果を語っていただきます。
なお、巡回展「双龍降臨」で使用している二子塚古墳出土資料複製品、復元模型、パネルの展示も行います。(福山市HPより抜粋)
二子塚古墳の様子
二子塚古墳の様子を見てきました。
というのも、昨年まで保存整備の工事が行われており、どんな感じに整備されたのか確認したかったのです。
ちなみにこちらは整備前の二子塚古墳の様子です▼
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二子塚古墳を目の前にして、以前との印象の違いに驚きました。
以前は木々も覆い茂っていて、立ち入り禁止のロープもあったり、近寄りがたい印象でしたがとてもすっきりと整備されています。
全体の感じ。
写真の手前は前方部で、奥に見えているのが後円部です。
階段もきれいに設置されており、古墳の上「墳頂テラス」に続きます。
テラスといっても上に上がれる、といった程度です^^;
特に見晴らしがよいとか、何かがあるというものではありません。
保存整備は南側を復元しているという感じです。
北側は現状維持のままで、草木が生えています。
墳頂テラスから下を見ると整備されている側と現状維持の側とが分かれているのがよくわかります。
こちらは後円部の石室へのルートです。
中には入れませんが、扉の窓越しに見るとこんな感じ。
これだけでもなんだかワクワクしますね^^
二子塚古墳の手前に弥生ヶ丘東公園があり、そのそばに見学者用駐車場があります。
二子塚古墳に車で行かれる際にはこちらに停めて、徒歩で向かってくださいね。
→二子塚古墳をGoogleマップでチェック
講演会では二子塚古墳そのものについてもお話が聞けるかもですよ。
史跡二子塚古墳講演会『調べる!語る!!双龍環頭柄頭』の基本情報
日時:2019年3月23日(土) 13:30~16:00
会場:草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)講堂【Googleマップはこちら】
住所:福山市西町二丁目4-1
定員:100名(※先着順)
料金:無料
駐車場:なし(有料駐車場or公共交通機関をご利用ください)
お問い合わせ:福山市役所文化振興課(084-928-1278)