危険な外来植物として、5月~6月に話題に挙がるメリケントキンソウをご存知ですか?
メリケントキンソウは、種子が鋭いトゲを持っており、素肌に刺さってケガをするということで、昨年は福山市からも注意喚起がなされていました。
メリケントキンソウは、公園、芝生、学校、河川敷、スポーツ施設のグランド、家庭の庭など、地肌が見える明るい場所に生えていることがあり、見た目も普通の草とさほど変わりません。
また全国的に繁殖しているようで、各地で注意喚起がなされています。
芝生の上だからと、裸足でいたり、ペットのお散歩をさせていて思わぬケガをしてしまったという事例もあるようですので、お気をつけください。
メリケントキンソウとは?
上の画像がメリケントキンソウ。
どこにでも生えている草のようにしか見えませんが、4月~5月にかけて開花し、5月~6月には種子ができます。
この種子にするどいトゲがあるのです。
『メリケントキンソウ』とは、
●原産地は南アメリカ
●キク科の一年生植物
●発芽後一年で種子を残し枯れる
●5~6月にトゲを持った茶色の種子ができる
●毒はない
●繁殖力が強い
●トゲが靴底等に刺さると、種子が運ばれ分布が広がる
メリケントキンソウは、公園、芝生、学校、河川敷、スポーツ施設のグランド、家庭の庭など、地肌が見える明るい場所に生えていることがあり、見た目も一般的な『いわゆる草』と変わりません。
上の画像のように、シロツメクサが可愛い白い花を咲かせている河川敷でも、よくよく見てみると、メリケントキンソウが見つかります。
メリケントキンソウの種子の画像を拡大したものです。
見にくいかもしれませんが、画像中央の丸まっている部分が種子で、中央に向かってトゲが見えます。
このように、緑色で柔らかいうちは危険性は低いですが、特に乾燥して茶色になると種子がバラバラに散らばり、また茶色くなった種子は固くてよく刺さります。
こちらがメリケントキンソウの種子(乾燥したもの)です。
茶色くなって乾燥した種子は、生息地の地面に無数に散らばっていますので、特に芝生などで手をついたり、ピクニック気分で草の上に直接座ったりする際は、ご注意ください。
手やお尻などにトゲが刺さってしまう恐れがあります。
好奇心から、実際に手に刺さるのかと思い意図的に指にトゲを刺してみました(>_<)
思いのほか、力もいらず、それでいてシッカリ刺さります!
しかも痛い((+_+))
そして靴の裏を見てみましたら、無数のメリケントキンソウの種子が・・・。
この靴は裏面が硬いのですが、それでも刺さっていました。
メリケントキンソウはこうやって運ばれて、生息域を広げていくので、生息域を立ち去る際にはご注意ください。
メリケントキンソウの駆除は、手作業での抜き取り・市販の除草剤(キク科に効果があるもので、選択性のあるもの)・刈り払いなどで対応できます。
ただし、5月~6月の種子がある時期は直接触るのは危険ですから、除草剤や刈り払いなどでの対応がよいかと思います。
今回メリケントキンソウを見つけた場所は、以前注意喚起が促されていた場所にほど近い、今津町の本郷川河川敷(末広大橋付近)で見つけましたが、メリケントキンソウの生息の可能性がある草地などを利用する際、生えている植物を一度確認してみると事前にケガを防ぐことができます。
福山市では、下記の場所でメリケントキンソウが確認されているそうです。
詳しい場所までは不明ですが、そのほかにも生息域があるかもしれません。
公園や河川敷などでは特にご注意くださいね。
中央:霞町、南本庄、緑町、草戸町、丸之内、西町、花園町
東部:大門町、引野町
西部:今津町、本郷町
南部:田尻町
北部:御幸町、駅家町、神辺町
もしメリケントキンソウを発見されましたら、福山市まで情報提供をお願いします。
連絡先:福山市 環境保全課(084-928-1072)
※本件は報告済みです。