2020年6月9日(火)、広島県内全域に食中毒警報が発令されました。
食中毒警報は、広島地方気象台で観測された、最高気温、平均気温、最大湿度、平均湿度の判別日前3日間の平均した数値により判断し、広島県内全域に発令されるものです。
ですので、大勢の方が食中毒になってしまったというわけではなく、『食中毒が発生しやすい気候条件となっているので普段よりも十分に注意しましょう』というものです。
ひとくちに『食中毒』といっても意外と種類や原因がたくさんあり、中にはお亡くなりになられてしまうケースも発生しています。
高温多湿な日が続いており、食中毒が発生しやすい状況となっておりますので、食中毒の予防対策をしましょう。
食中毒の種類とは?
『食中毒』と言われる症状を引き起こす原因は大きく4つに分けられます。
●細菌・ウイルスによる食中毒・・・腸管出血性大腸菌(O-157等)、カンピロバクター、ノロウイルスなど
●寄生虫による食中毒・・・アニサキスなど
●動物性自然毒・・・フグ毒など
●植物性自然毒・・・有毒植物、キノコなど
当然どれも注意が必要ですが、6月に発令される食中毒警報は、特に細菌(黄色ブドウ球菌、腸管出血性大腸菌など)による食中毒について、発生件数が増えることに注意を呼び掛けるものと言えます。
食中毒の危険性や発生原因や対策などを見直す機会にもなっていますね。
主な食中毒の症状とは?
一般的に食中毒が起きた時に表れる症状は、吐き気、嘔吐、腹痛、発熱、下痢、神経症状(目のかすみ、しびれ、めまいなど)などが言われています。
特に、食事のあと2~3時間後にひどい症状が出た場合は食中毒の可能性が疑われます。
症状が出てしまった時、下痢止めや吐き気止めなどを服用すると悪化してしまう場合があるそうですので、食中毒が疑われる時には速やかに医療機関を受診なさってください。
また、同じ食事をとられた方がいらっしゃる場合は症状の有無を確認なされると良いと思います。
食中毒の原因と予防対策とは?
フグやキノコなどの動植物性自然毒については、食べないことが予防となります。
フグやキノコは、個人の趣味などにより取ってきたものを食して起こるケースが大多数で、中には亡くなられてしまった方もいらっしゃいます。
自分で取ったものはもちろん、知人からもらったものというパターンも毎年のように発生していますので、ご注意ください。
また、スイセンとニラを間違えて食べてしまうという事例も発生しています。
形状が似ているので、よくよくご注意なさってください。
細菌・ウイルスによる食中毒、寄生虫による食中毒は、そのほとんどが手洗い・消毒・加熱によって防ぐことができます。
逆に見てみると、手洗い・消毒・加熱が不十分だった時に食中毒が起きやすいといえます。
けれど、黄色ブドウ球菌は食品中で増えて毒素を作ってしまうと、100℃30分の加熱でも毒素は分解されないくらい熱に強いそうです。
黄色ブドウ球菌は、どこにでも存在しており、健康な人の皮膚やのどなどにも存在している菌で、とくに調理する人の手や指に傷や湿疹があり、傷口が化膿している場合にはこの菌がたくさん付着していると言われています。
また、調理時に素手で取扱うもの(お弁当やおにぎりなど)への付着例が多いということですので、直接手を触れないようにする工夫が必要かと思います。
【食中毒予防で大切なこと】
■ 肉、魚、野菜などの生鮮食品は新鮮な物を購入する。
■ 生鮮食品など温度管理の必要な食品は、購入したら寄り道せず、まっすぐ持ち帰る。
■ 肉や魚などは、ビニール袋や容器に入れ、冷蔵庫の中の他の食品に肉汁などがかからないようにする。
■ 冷蔵庫内を消毒し、清潔に保つ。
■ 肉、魚、卵などを取り扱う時は、取り扱う前と後に必ず手を洗う。
■ 生ゴミは調理場に残さない。
■ タオルやふきんは清潔なものと交換する。
■ 食品を触ったり調理をする際は小まめに手を洗う。
■ 生の肉や魚を切った後、包丁やまな板を必ず一回洗う。できれば肉用・魚用・野菜用と包丁やまな板を分ける。
■ 食品の解凍は冷蔵庫の中や電子レンジで行う。
■ 包丁、食器、まな板、ふきん、たわし、スポンジなどは、使った後すぐに、洗剤と流水で良く洗う。
■ 加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。めやすは、中心部の温度が75度Cで1分間以上加熱することです。
■ 時間が経ち過ぎたら、思い切って捨てる。
■ ちょっとでも怪しいと思ったら、食べずに捨てる。
食中毒の予防アイテム
食中毒リスクを軽減するためのアイテムを見つけましたのでご紹介☆
食中毒はなってみないと分からないですが、とても苦しいもの(>_<)
お子さんやご家族を守るためにも食中毒には気を付けたいですよね^^