特定外来生物のセアカゴケグモが福山市で相次いで確認されています。
2014年の初確認以降、一部地域で定着している恐れがあるとのことです。
セアカゴケグモは毒があり、噛まれると腫れや痛みなどの症状が出ます。
発見しても決して素手で触ったり、生きたまま水に流さないでください。
※文章中にセアカゴケグモや卵、巣の写真がありますが、生命や身体に関わる特定外来生物についてですので、最後まで読んでいただけたらと思います。
セアカゴケグモの特徴
毒を有しているのはメスのみです。
全体が光沢のある黒色で、腹部の背面に赤色の模様があります。
和名 | セアカゴケグモ |
科名 | ヒメグモ科 |
原産地 | オーストラリアと考えられているが、判然としない |
形態 | メスの体長は約0.7~1cm(足を含まない) 全体が光沢のある黒色で、 腹部は球のように丸い。腹部背面に目立った赤色の縦模様、 腹部腹面に赤い砂時計のような模様があります。 オスの体長は約4~5mm(足を含まない)腹部は細く赤い模様はありません。 |
繁殖期 | 真夏 卵のうは乳白色で、1卵塊あたりの卵数は約10~200個 |
生態的特性 | 穴や隙間に強い糸で不規則な網を張る。 性質はおとなしく、攻撃性はない。 脅かされると巣から落ちて擬死する。 |
セアカゴケグモは神経毒を有しています。
高齢者や子どもは抵抗力が弱いため、特に注意してください。
「驚くと巣から落ちて擬死する(一時的に動かなくなる現象)」ということなので、この時も絶対に素手で触らないでください!
攻撃性はないですが、触ると噛まれる可能性が高いです。
セアカゴケグモが生息する可能性の高い場所
日当たりの良い温かい場所で、地面や人工物のくぼみや穴、隙間、裏側に巣を作ります。
屋外で作業する場合は、軍手など手袋を着用してください。
また、屋外に置かれた傘やおもちゃ等に付着して、室内に持ち込まれる可能性もあるとのことです。
よく確認して使用してください。
セアカゴケグモを発見したら
絶対に素手で触らないでください!
駆除する場合には
・家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)を使用する
・熱湯をかける
・靴で踏み潰す
の対処が有効です。
生きたまま水で流すことは絶対にしないでください!
また、周囲にも潜んでいたり、卵がある可能性があるので、よく確認し注意してください。
卵は完全に踏み潰すか、焼却処分してください。
セアカゴケグモを発見した場合は、福山市役所環境保全課(084-928-1042)へ連絡してください。
また、発見場所の施設などの管理者にセアカゴケグモの生息をお知らせください。
みなさまのご協力により、被害を未然に防いだり、生息地域の拡大を抑制することができます。
セアカゴケグモに咬まれたら
万が一、セアカゴケグモに咬まれた場合は、速やかに病院へ行き、医師の診断を受けてください。
重症化すると、進行性の筋肉麻痺が生じ、筋肉が腐っていく場合があります。
咬んだクモの種類を明確にするため、できれば駆除したクモを病院へ持参してください。
咬まれた時の主な症状は、以下の通りです。
日本では、セアカゴケグモでの死亡例はまだありませんが、海外では死者が出ています。
軽症だと判断せず、必ず速やかに病院で受診してください。
福山市でセアカゴケグモが定着している恐れがある場所
場所 | 初確認 |
津之郷町(山陽自動車道SAと周辺) | 2014年9月 |
大門町(会社敷地内と周辺) | 2014年9月 |
野上町1丁目 | 2019年5月 |
大門町6丁目(坂里公園) | 2019年10月 |
瀬戸町長和 | 2020年9月 |
本庄町中1丁目 | 2022年7月 |
南蔵王町5丁目 | 2022年7月 |
福山市大門町6丁目の坂里公園では2024年5月上旬、地元の町内会有志が遊具のペンキ塗りをしていた際、1匹を発見し駆除。福山市によると2024年6月4日にも4匹見つかったとのことです。
坂里公園では、2019年に初確認されています。
【坂里公園▼】
【津之郷町(山陽自動車道SAと周辺)▼】
【野上町1丁目(赤い点線で囲まれた地域)▼】
【瀬戸町長和(赤い点線で囲まれた地域)▼】
【本庄町中1丁目(赤い点線で囲まれた地域)▼】
【南蔵王町5丁目(赤い点線で囲まれた地域)▼】
セアカゴケグモを発見した場合の連絡先
福山市役所 環境保全課
住所:福山市東桜町3番5号本庁舎8階北側
直通電話:084-928-1042
開庁時間:8:30~17:15
※土曜・日曜・祝日・年末年始は除く