中國新聞デジタルによると、福山市立動物園にて、飼育しているアムールトラに骨や皮が付いたままの野生イノシシの餌を与える実験が2020年8月21日に行われたそうです。
記事によると、今回は、餌用としてイノシシを処理する業者に依頼し、内臓と頭を処理して、さらに低温殺菌した状態のものを使用。
より野生に近い餌の方が食べる際のストレスがかからないとみられることと、捕獲した後の害獣の処理にもつながると期待されています。
通常、捕獲された害獣は廃棄されてしまうことが多いため、飼育動物のストレス減少だけなく、命を無駄にしないことにもつながる取り組みとなります。
従来与えているブロック処理された肉だと5分ほどで完食してしまうところ、約1時間かけて骨や皮を除きながら食べ、さらに活発になる様子もうかがえたということです。
(上の画像は動物わくわくエサやり体験時のものです)
こうした取り組みへの理解が進むことで、結果的に粗末に扱われてしまう命を減らし、飼育動物への健康維持にもつながっていくことになっていくのだと思います。
出典:野生の肉でストレス軽減 福山動物園が実験、トラの餌に骨や皮付きイノシシ