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国宝 明王院

草戸稲荷神社のすぐ横に明王院があります。
もとは西光山理智院常福寺といい、弘法大師(空海)の開基と伝えられています。
元和5年(1619)、水野勝成が福山藩主として入府してからはその庇護を受けます。
三代水野勝貞はその常福寺に、城下神島町の歴代藩主の祈願寺となっていた明王院を合併し、
寺号を明王院と改め今日に至ります。
初詣でに草戸稲荷神社に行った際、「この上って何があるんだろう?」と思われていた方も多いのでは?
IMG_0360門をくぐってすぐ左側には「十王堂」というお堂があり、えんま大王以下十王が祀られています。
お出掛けの際には必ず立ち寄るようにしてくださいね。
「えんま大王以下十王がまつられています。善いことをした人は極楽へ、悪いことをした人は地獄へ、すべて十王によって判断される地獄ゆきの人も、地蔵菩薩の化身であるえんま大王によくお願いし、次に観音さまに頼めば大慈悲のお力で救われるといわれています。」
と書かれています^^
IMG_0363階段を上がって境内を目指します。
左側を見れば坂になっており、車が上がれるようになっています。
もう少し奥まで山を上がると墓地となっています。
IMG_0385 境内に入ると『くさどん』が出迎えてくれます(*^-^*)
ここで記念撮影する方が多いようですよ。
明王院の方にお話しを伺うと、
最近は『歴女』という言葉があるように、歴史に興味を持つ女性が参られることが増えたそうです。
あと学校の先生も良く来られるそうですよ。
全国から参拝者が来られてるそうです。
考えてみれば、広島県内にある国宝の建造物は7つありますが、そのうち2つもここにあるんですよ。
さらに広島県指定重要文化財・福山市指定重要文化財も多数あるんです。
こんなにすごいことはないですよね。
IMG_0384本堂です。
国宝ですよ!
IMG_0366五重塔です。
こちらも国宝!
現存する五重塔として全国で5番目に古いものと聞きましたので、調べてみました☆
すると建立された順に、法隆寺五重塔(奈良県:680年頃)、室生寺五重塔(奈良県:800年頃)、醍醐寺五重塔(京都府:951年)、海住山寺五重塔(京都府:1214年)、明王院五重塔(広島県:1348年)ということがわかり、少し鳥肌ものでした(≧◇≦)
奈良や京都はお寺が多い街として知られていますが、それに継いで福山のお寺が名を連ねているとは!
嬉しいですね(*^-^*)
IMG_0369五重塔の真横には結びどころがありまして、ご自身の干支のところに結ぶそうです。IMG_0371魔除けの輪です。茅の輪くぐりっていうのかな?
これをくぐって参拝すると魔除けになるそうです。
IMG_0378明王院書院。広島県指定重要文化財です。
水野勝成が福山藩主として入府してからその庇護を受けていた明王院。
水野勝成は法要の際こちらで寝泊りされていたそうです。
その際に使われていたという家紋入りの食器なども現存しているそうですよ。
IMG_0382明王院庫裡。広島県指定重要文化財です。
明王院書院とともに、毎月第三土曜日に御開帳されます(拝観料500円)。
時折、普段の御開帳でも公開されない文化財を公開されることがあるそうです。
2014年4月19日には徳川家光公の御位牌が一般公開され、大勢の方がご供養に参られたそうですよ。
IMG_0387明王院鐘楼。福山市指定重要文化財です。
鐘は明暦3年(1657)福山三代藩主水野勝貞の寄進によるものです。
IMG_0377明王院長屋。
この長屋は江戸時代後期には寺子屋として利用されていたそうです。
国宝の本堂・五重塔の改修工事の際は宮大工の宿舎となるそうです。
IMG_0374福山七福神です。
IMG_0373池の中央付近には弁財天。
秋には紅葉でとても綺麗だそうです。

2013年12月21日に五重塔の内部が特別公開されています。地域住民の熱い思いに応えたということですが実に22年ぶりだったようです。塔の内部は50年代半ば頃までは自由に内部を見ることができたそうですが、傷みが目立つようになったために33年に1度の公開となったそうです。ちなみに前回は1991年で、次回は2024年の予定です。

五重塔の横には愛宕神社や展望台への入り口があります。
これは『明王院から草戸山公園の展望台を目指してみる』でご紹介しています^^

名称 明王院
住所 広島県福山市草戸町1473
電話 084-951-1732
拝観時間 8:00~18:00
URL https://www.chisan.net/myooin/

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