高熱、のどの痛み、鼻水、頭痛、関節痛、倦怠感、感染力大・・・
これからの季節、老若男女問わず心配になることの一つと言えば、インフルエンザではないしょうか。
福山市内でも、既にインフルエンザが発生しているようですね~。
呼吸のコラムを担当しています、呼吸アドバイザーの藤井です(^^)。
私は、記憶している範囲では、今までの人生で一度だけインフルエンザにかかりました。
ちょうど体調不良から手術をした後の冬でした。やっぱり体力、免疫力が低下しているタイミングだったのでしょうね~。
背中からゾクゾク~~ときて、節々が痛くて痛くて、頭が割れそうで・・・あの感覚はまだ忘れられません(^^;)ほんと、辛いですよね。
あなたは鼻で呼吸している?口で呼吸している?
インフルエンザ対策と言えば、予防接種をする、手洗い、うがい、早寝早起きで体調を整えることなどは一般的によく知られています。
呼吸に注目する私からは、上記に加えてこの大切なポイントをお伝えしたいです。
それは【鼻で呼吸をすること】。
普段、あなたは鼻で呼吸をしているか、口で呼吸をしているか、意識したことがありますか?
ん??突然そんなこと言われても、、、今まで気にしたことなかったから分かんないわ。そう思われるかたも多いかもしれませんね~。
では、ここでちょっと一息入れて、ご自分の呼吸を少し静かに観察してみましょう。呼吸の時に使っているのは、鼻?それとも口??
よく分からないかたは、ご自分の鼻や口の前に指を置いてみてもよいでしょう。す~と風が当たっているのはどちらでしょうか?
吐いて、吸って。
吐いて、吸って。
吐いて、吸って。
どうでしたか~!?ご自分でも気づかないうちに、口で呼吸をしていた方も多いのではないかと思います。
どちらを使って呼吸をしているのか分からなかったかたも、
お口がポカンと空いていたり、唇がカサカサになる、口の中が乾燥しやすい、のどが痛くなりやすい、冷たい空気を吸うと咳が出る。
そんな症状がある方は、普段口で呼吸をすることが、癖になっているかもしれませんよ。
今回の呼吸コラム、結論から言うと、
毎年のようにインフルエンザや感染症にかかるという方は・・・その口呼吸のクセが、原因の一つかもしれません!!
鼻は高性能な空気清浄機!
ではなぜ、鼻で呼吸をすることが大切なのでしょうか。
まず、人間の体の中で本来、鼻は呼吸器官、口は消化器官です。
人間は言葉を話すことが出来るようになったことから、口でも呼吸ができるようになってしまった、と言われています。
そしてその鼻の中には、鼻毛・鼻水・粘膜があり、ウィルスばい菌を吸着し、適度に加湿保温した空気を肺の中におくります。
そう!その働きはまるで、、、超高性能な空気清浄機!
私たちの体には、もともと素晴らしい機能が備わっているんですよ~~。これを上手に使わないなんてもったいない!!
この鼻の機能を上手く使わず、普段から口呼吸がクセになってしまうと・・・
ウィルス・ばい菌、ほこり、冷たい空気がそのままダイレクトに肺に運ばれてしまい、免疫力が低下してしまうのです。
あなたはこの、お鼻さまの機能をちゃんと使えてしますか??
このお話しをすると、「鼻づまりがひどくて、口でしか呼吸ができません」そうおっしゃる方も非常に多いです。
ですが、普段鼻を使っていないから、鼻の粘膜がむくんで鼻づまりをおこしている方も多いのです。
まずは、鼻水がたまったらしっかりと鼻水をとり、鼻で使って呼吸をしようと意識することが大切です。
しっかり鼻を使ってあげることで、鼻の中の血流が改善し鼻づまりが楽になる方も多いのですよ(^_-)-☆
正しい舌の位置を知っていますか?
そしてもう一つ、鼻呼吸に関連する大切なポイントに、【舌の位置】があります。
鼻呼吸に続き、、、今まで意識したことなかった方には、なんじゃそりゃ???かもしれませんね~(´▽`)
上のイラストにもあるように、正しい舌の位置は、上あごの天井です。
さぁ、ご自分の舌の位置を確かめて、、、下あごにくっついている方、前歯を舌で押している方、正しい位置に置いてみましょう!
上あごの天井を舌で触ってみて、少し広くなっている場所に舌をもちあげて、吸盤のようにペタっと上あごにくっつけておきます。
よく分からない方は、舌で「カンカン」と音を鳴らしてみましょうか。そのスタートする位置、上あごの天井にありますよね??そう!そこが舌の正しい位置なのです♪
ここに舌を置いておくことを習慣にしてみてください。
舌がここの位置にあると、自然に鼻呼吸になります。これも一緒に確認しましょうか!舌を上あごの天井にくっつけたまま、口を開けて呼吸をします。
最初にやったように、指を鼻や口の前に置いてみます。
どうでしたか~~?舌が上あごの天井に置いてあると、自然に鼻呼吸になることが分かっていただけたのではないでしょうか。
デメリットだらけの口呼吸から、鼻呼吸にかえて免疫力UP!
先程もお伝えしたとおり、鼻にはフィルターのような役割があり、汚れた空気をキレイにし、加湿保温した空気を肺に送ります。
口呼吸ではこの機能を使っていないために、免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなってしまうのです。
私たちは、赤ちゃんの頃はみ~んな鼻で呼吸をしていたはずです。それがいつの頃からか、口呼吸が習慣になってしまう・・・
普段無意識に過ごしてしまう生活習慣ってコワイですね(;_:)
まぁ、こんなことを言っている私も、気付かないうちに口呼吸をしていた一人です。
関節リウマチと診断されて治療している時期もありますしたが、『関節リウマチの原因も口呼吸にある』と、おっしゃっている医師もいらっしゃるようですね。
他にも、口呼吸になることで歯並びが悪くなる/口元がたるむ/顎関節症になりやすい/虫歯になりやすい/いびきをかく/睡眠時無呼吸になりやすい/口臭がきつくなる/アレルギーになる・・・などなど。デメリットだらけと言われています。
え~~~!?今までずっと口呼吸をしていた~~!ショック~~(T_T)
そう気付かれた方、大丈夫ですよ(^_-)-☆
自分の呼吸は今すぐにでも、自分で変えることができます!!
まずは、舌を上あごの天井にくっつけて、鼻で呼吸をする意識からはじめてみましょう♪
鼻を使って呼吸をする練習
では今回は、鼻で呼吸をする練習をしてみましょう♪
まずは、骨盤をおこしリラックスした姿勢で座ります。この姿勢のコツ、細かいところは今回省略しますが、姿勢を改善しただけで、長年の鼻詰まりが解消した改善した方もいらっしゃいます。
正しい呼吸をするうえで大切なポイントなのですよ。
また次回以降で姿勢についてもお伝えしますね。
リラックスした姿勢ができたら、左手の指で、左の鼻の穴を押さえます。右の鼻だけで、吸って吐いてを何度か繰り返し、鼻を使って呼吸をする感覚をつかみましょう。
左が出来たら次は、右手の指で、右の鼻の穴を押さえます。
左の鼻だけで、吸って吐いてを繰り返しましょう。
片方の鼻だけでやってみると、あら?こちらの鼻がつまっているのね、という状態にも気付きやすくなります。
鼻づまりを感じた方は、片方の鼻を押さえたまま、少し強く片方の鼻から息を吐いてみます。
フンッ、フンッ、フンッ、、、、じゅるじゅる~!!(笑)いかがでしたか?鼻づまり、解消されたのではないでしょうか~~。
意外と簡単に鼻づまりがとれたことに驚いたかたもいらっしゃるかもしれませんね(≧▽≦)
鼻で呼吸をすること。
私たちが生まれもった本来のシンプルで高性能な機能。