環境の変化で呼吸が上手く出来なくなる?
あったか~い日差し。鳥の鳴き声。もう少しでさくらも咲き始めるかな?春ですね~~!!
呼吸アドバイザーの藤井です。
春といえば、新しい生活にワクワク期待をする反面、緊張や不安、ソワソワした気持ちを感じやすい季節でもあります。
進学や就職、生活環境の変化により、身体と心はいつも緊張気味。がんばるそ!闘うぞ~!と交感神経優位にかたむき、自律神経が乱れがちです。
そんな時に、、、「呼吸がちゃんと出来ない」「息苦しい感じがする」「のどがつまる感じがする」と感じる方が多いようですね。
深呼吸をしてみましょう♪
呼吸ができない、息苦しい、と感じる時に「深呼吸」をすることで、心が落ち着く。
このことは皆さんご存知だと思います。ですが・・・その「深呼吸のポイント」が間違っているために、余計に苦しくなってはいないでしょうか??
では、一緒に「深呼吸」をしてみましょう。
はい、大きく吸って~~~、吐いて~~~!
もう一度、吸って~~~、吐いて~~~。
(これが一般的な「深呼吸」ですね(^^))
どうでしょうか?「深呼吸」してスッキリとすることが出来ましたか?
ん??何だか違うかも。。余計に苦しくなってしまった。深呼吸すると疲れるのよね。
そう思われた方は、その「深呼吸」のポイントが間違っているかもしれませんよ~。
深呼吸のポイントは、「呼ぶ(吐く)」「吸う」
「深呼吸」という字を見てみると、、、「呼ぶ(吐く)」、「吸う」。
そう!呼吸は、「吐いて」、「吸う」ことが大切なポイントです!!これは、このコラムをずっと読んでくださっている方は、きっと「呼吸の基本でしょ!」と気付いてくださったでしょう(^_-)-☆
そしてもう一つ。「深呼吸」は「深い」「呼吸」です。
「深い呼吸」と「大きい呼吸」は違います!!胸を使って大きく息をすること(大きい呼吸)は簡単ですが、この呼吸の方法は、実は「交感神経を刺激しやい呼吸」=「体を緊張させやすい呼吸」(がんばるぞ~!というモードに切り替える呼吸)なのです。
本来のリラックスするたの「深呼吸」は「深い」「呼吸」ですから、体の深いところまで息が入っていくような呼吸です。
そのためには、「体の中のある場所」が、柔らかくしなやかである必要があります。その「ある場所」とは?
本当の「深呼吸」のためには、「みそおち」を柔らかくしなやかに
「深呼吸」をするために、柔らかくしなやかに保つ必要のある場所。それは「みぞおち」です。
「みぞおち」の奥には、大切な内臓や神経が集まっています。その一つに、呼吸をするために使う「横隔膜」があり、この「横隔膜」が固くなってしまうと、深い呼吸「深呼吸」が出来なくなってしまうのです。
ご自分のみぞおちを手で触ってみましょう。ふわりと触ってみて、固いなと感じることはないでしょうか。今度は、指先で肋骨の下のあたりを軽く押してみます。痛いと感じたり、固いと感じるかたは、横隔膜も固くなっている可能性があります。
みぞおちと横隔膜をゆるめて、本来のリラックスのために深呼吸が出来るようにしていきましょう♪
みぞおちをゆるめて深い呼吸をしましょう♪
それでは、みぞおちをゆるめて深い呼吸をする練習です。
ご自分の両手、手のひらをみぞおちに当ててみます。力を入れて押さえる必要はありませんので、ふわっと柔らかく、手のひらがあったかくて気持ちがいいな~と感じてみます。その気持ちよさを感じたら、まずは「息を吐いて」「吸う」呼吸です。
出来そうな方は、「息を吐く」時にお腹がへこんで、「息を吸う」時にへこんだお腹がもとに戻る、お腹がゆったりと動いていくような腹式呼吸を意識してみましょう。腹式呼吸をすることで横隔膜を使って大きく動かしていきます。
お腹を動かそう!と思うと余計に呼吸が難しいと感じるかたは、息を吐くときに「おっーー」と声を出して息を吐いてみます。
そうすると自然にお腹が動いていく感覚がつめて、「横隔膜」=「みぞおち」が少しづつ柔らかく変わっていきます。
ここまでが気持ちよくできるようになったら、あらためて、「深呼吸」してみましょう♪
「深呼吸」は「吐いて」「吸う」。
まずは、体の中の古くなったもの、要らなくなったものを吐き出してあげるように、しっかりと息を吐きます。
その後、吸う息は、吐いた分だけが自然に入ってきます。その自然に入ってくる息を、体の深いところまで入れてあげるようにイメージします。
どうでしょうか??さっきまでの「深呼吸」とは体の感覚が違うことが分かりますか??
体も心も、自然にゆったりとリラックスしていくような「深呼吸」が出来ているとよいですね(*^^*)
環境の変化から緊張してストレスがたまりやすいこの季節。
上手に「深呼吸」を取り入れて、体も心もリフレッシュして元気に過ごしましょう!!